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「女性は産む機械」発言で、思うこと(no217)
「人間として見てくれない。行政のやり方は一方的でむちゃくちゃだ」
「生きていく場所を奪われ、これからどうすればいいのか」
2月5日付けの朝日新聞(夕刊)の「長居公園野宿者テント強制撤去」の記事の野宿者のコメントです。
大阪市が今夏、長居公園で行う世界陸上のためにとった野宿者強制排除に関する記事です。
「人間として見てくれない」「生きていく場所を奪われた」これらの言葉に、心が締め付けられ涙があふれました。
この国では「人権」感覚が育っていない、そう思われる出来事が多いような気がします。
ここに命をもって存在し、ひたむきに生きている。
ただそれだけの事なのに、なぜ、その尊厳が踏みにじられなければならないのでしょうか。
それを弱者・強者を生み出している社会の問題としてではなく、そこから抜け出せない
弱者自身の責任として追い詰め、人としての尊厳を踏みにじってしまう政策や施策が、
次から次へと打ち出されていくことを危惧します。
政策によって、すべての人が人として生きていくことを保障されてこそ、「美しい国」と言えるのではないでしょうか。
「女性は産む機械」「若い人たちは、結婚したい、子どもを2人以上持ちたいという極めて健全な状況にいる」
柳沢厚生労働相の発言もまた、人権を侵害する事に対する鈍感さを際立たせたように思います。
私は、この発言から4つの問題を感じました。
まず、1つ目は、人の命を機械にたとえ量産するという発想は、母だけでなく子どもたちの
命の尊厳までもぼうとくするものです。
次に、自己決定権の侵害です。産む・産まない(産めないことも含めて)、それらの選択はとても
デリケートな個人的な自己決定が背景にあります。
ですから、性と生殖に関する自己決定権を侵害する発言だと言えますし、そのことに、
「健全」「不健全」の評価を下してしまっているわけですから目も当てられません。
3つ目に少子化対策で取り組むべき事は、産みたい人、育てたい人(里親・養子縁組なども含む)が安心し、
生み育てられる権利を保障する政策です。どのような性別の人でも、働く権利・産む権利・育てる権利が
同時に保障されることが、今最も望まれていることのはずです。「お国のために、産めよ増やせよ」の思想で、
少子化対策を考えてもらっては困ります。
そして、最後に柳沢さんがどういう立場でそれを発言し、安倍さんがどういう立場でその発言を、
さほど重要なことではないとやり過ごそうとしているのかという問題です。
今朝のニュース報道で、安倍さんは「真意を汲み取ってあげてほしい」というようなことを発言していました。
何故、一般市民の側が傷つけられながらも我慢して、真意を汲み取らなければならないのかが
私には分かりません。
この国に住む全ての人の、真意を汲み取り政策を打ち出す立場にいるのは政府の側です。
特に、「力」を所有している側は、その「力」を使って「力」を持たされていない者の権利を、
保障する立場にあるのだと自覚しなければ、その「力」から支配や管理を生み出しかねません。
「人権」という言葉は、この国では誤解の多い言葉です。
ですから、なおの事「人権」という概念を改めて学び、共有していく事が様々な問題を解決する鍵になる
のではないだろうかと思います。
2007.2.7 かえこ
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3月18日(日)13:30〜15:00
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