「強さ」を再考しよう (no.222)
ようやく、金木犀の香る季節となり、祝日に散歩がてら銀杏を拾いに神社に足を運び、
しばし秋の風を感じました。
8月1日に通信を発行してから、早2ヶ月以上が経ち、その間ヌエックの夏の交流会で
ワークショップを開催したり、ここ数年恒例となってきたSEAプログラム・ワークスタッフ養成講座を
開催したり、小学生向け教材DVD制作の追い込みでPCとにらめっこしたり、高槻市協働活性化
モデル事業が動き始めたりで、ぱったりと通信を配信できないままになっていました。
社会情勢は安倍政権が終わりとなり、活発に変化しており、憲法改悪の流れもまだまだ
踏ん張れば阻止できるのだと、少し希望を感じたりしていますが、活動に取り組めば取り組むほど、
ジェンダーの問題が明確に見えてくるといった日々をおくっています。
最近起こった出来事では、若い相撲取りの暴行致死事件がジェンダーの縮図を見るようで
非常に腹立たしさを覚えました。
その事件の少し前、「一般女性が神聖な土俵に上がろうとした!」とメディアが騒いで
いたことを思い出し、不浄の女が上がることは許されないほどに神聖だと言い張る
土俵のはずが、そこでは稽古と称した体罰やイジメが横行しており、一人の尊い命までもが
奪われたという事件です。
そして、その殺人事件でさえも、男たちの格闘技であり、伝統・国技という名において
容認しようとするニュアンスが関係者たちの言葉に当初は感じられ、それそのものが
ジェンダーの縮図であると実感し、殺されたものやその遺族の悲しみを考えれば
許せない思いでいっぱいになりました。
少し話は変わりますが、SEANがこの6月に発行した報告書「人として強くやさしく」の中に、
2005年度に実施した中高生を対象にしたアンケートの調査分析を掲載しています。
以下の質問の回答集計をご紹介します。
Q.あなたが『強く』『やさしく』生きたいと思う時の、『強さ』『やさしさ』とはどんなイメージですか?
@我慢 A勇気 B腕力 C権力 D正義 E思いやり F自立 G助ける H守る Iその他
上記の項目から、複数回答で○をするというアンケートです。
中学生のアンケート結果では、A勇気が女子75%・男子74%が○をし、男女共に1番人気でした。
女子と男子を比較してみると、H守る(女子53%・男子38%)G助ける(女子47%・男子24%)などは
男子よりも女子が選択する割合が高く、@我慢(女子27%・男子29%)、B腕力(女子5%・男子11%)、
C権力(女子4%・9%)の3項目だけが女性よりも男子の方が多く選択するという結果でした。
本来、いわゆる「女子ども」を守るために一人前の男となるよう期待されるのが、
「男は男らしく。女は女の子らしく」のジェンダー信仰派の主張のはずですが、実は「守る」「助ける」などの
他者を思いやる精神は、子どもたちが受け取っているニュアンスでいうと、女らしさへの期待の方に
多く含まれているようです。
また、「男は強く、女はやさしく」というジェンダー規範は、強者・弱者といった主従関係を生み出す概念です。
ですから、暴力防止教育の中で「人として強くやさしく」生きようといった人権規範を広め、「強さ」の意味を
再定義していきたいと思います。
冒頭で少し触れましたが、「ジェンダーと暴力」をテーマとしたSEAプログラムを、小学生向けのDVD教材
として、松下電器産業株式会社の協力の下、10月下旬に発売することとなりました。
下記にお申込み方法などを掲載しています。
前予約・前入金でお申込みの方のみ、送料無料とさせていただきますので、お早めに
お申込みいただければと思います。
2007.10.10 かえこ
::::::::::【SEANのもぎたて情報】:::::::::::::
★☆★盛りだくさんの情報掲載中!!スケジュールチェックをお忘れなく!!★☆★
*お申込み・お問合せはSEANまで
1)枚方男女共同参画社会づくり支援事業 子育ち講座
子どももわたしも★どっちも活き活き
「女の子なのに」「男の子だから」ではなく “ありのまま”を受け止めよう!!
10/22(月) 子どもにつらくあたりそうになる時
10/29(月) 「女の子なのに」「男の子だから」?!
11/5(月) 子どももわたしも、ありのままを抱きしめよう
講師 遠矢 家永子
会場 ラポールひらかた3F 研修室2
参加 無料
保育あり 各500円(要事前申込み)
2)大人たちのしゃべり場 語れば何かが見えてくる
「お金」「政治」をオープンに語ろう!!
Step2「お金」 10/16・11/20・12/18
Step3「政治」 1/22・2/19・3/11
各火曜日 10:30〜12:30
SEAN事務所 1Fつどいのスペース(JR高槻駅下車5分)
正会員500円・非会員700円 保育あり1,500円(2時間)
3)19年度ドーンセンター協催事業
対立をちからに!Win
Win〜勝ち負けのない解決方法を考えよう!
日時 2007年12月9日(日) 10時〜16時
会場 ドーンセンター 特別会議室
◆午前の部 10:00〜11:30
<G-Freeプロジェクト公開研修会>
紛争解決ワークショップ(定員25名)
ファシリテーター
奥本京子さん(大阪女学院大学准教授)
◆午後の部 13:00〜16:30 (定員96名)
<SEAN事業報告会> 13:00〜14:00
@報告書「人として強くやさしく」 報告者 片田 孫 朝日
A小学生教材DVD「わたしもボクも☆みんな活き活き」
<シンポジウム> 14:15〜16:30
対立をちからに! 〜Win Win勝ち負けのない解決方法を考えよう〜
[パネリスト]
奥本京子さん
中村正さん(立命館大学大学院応用人間科学研究科教授)
栗本敦子さん(Facilitaor's
LABO <えふらぼ>
[コーディネーター]
遠矢 家永子
【午前の部】 参加費 1000円 保育料 700円
【午後の部】 参加費 1500円 保育料 1000円
4)報告書等のご紹介
A.小学生向け教材DVD
わたしもボクも☆みんな活き活き〜ひとり一人の違いを活かし合う関係づくり〜
T.気もちってなあに?
U.気もちにフタをしていたらどうなるの?
@女の子だって言っていい!!の巻
「やさしさ」と「なかよし」について
A男の子だって泣いていい!!の巻
暴力の連鎖について
3つの解決方法
*時間 18分
*個人価格 2,000円
ライブラリー価格 10,000円(上映権付き)
*送料 300円
☆発売前予約のみ送料無料!くわしくは下記事務局まで。
B.現役子育てママ達でつくった「子育て」に関する調査報告書
このままでいいの?今時の子育て支援
★「母親役割強化支援」ではなく、人としての「生き方支援」を訴えます!
A4判 全58頁 800円
【内容】
はじめに
#1 アンケートの実施目的と「子育て支援プロジェクト」活動のあゆみ
#2 2005年9月「子育てママのおしゃべり広場」の開催
#3 「子育て」に関する調査結果の分析
#4 2006年6月24日「女と男のつどい」分科会
#5 報告書の発行にあたって
#6 寄稿 報告書の発行にあたって
C.2006年度高槻市協働活性化モデル事業実施報告書
やったらできた!!「協働」実践 −子育て支援をジェンダーの視点で−
★少子化高齢化に向けて、ますます必要不可欠となる
行政とNPOの「協働」の具体例の紹介です!
A4判 全70頁 800円
【内容】
T.平成18年度高槻市協働活性化モデル事業の取り組み
U.子育ち講座
V.情報ライブラリー
W.子育てママのグチグチ電話相談
X.「協働」への新たな理解に向けて
(大阪府・高槻市職員研修受入れ)
D.『ジェンダーと暴力』の人権教育実践報告書
人として強く、やさしく 〜子どもたちを被害者にも加害者にもしないために〜
SEAN G−Freeプロジェクト発行
★生徒たちのアンケート調査から、「ジェンダーと暴力」の関係を読み解きます。講座録も読みごたえあり!
A4判 全174頁 2000円
*2006年度大阪府ジャンプ活動助成事業
【内容】
T.SEANがめざす社会とSEAプログラムの三つの柱
U.G-Freeプロジェクトの歩みとSEAプログラム
V.中高生のジェンダーの意識:事前アンケート分析
W.ジェンダー意識の課題とSEAプログラムの効果:
アンケート事前・事後 対比分析
X.プログラム実施後の感想
Y.G-Freeスキルアップ講座記録:
「子どものセクシュアリティと『性』をとりまく社会の現状」
Z.VOICEと寄稿
E.啓発パンフレット(上記報告書ダイジェスト版)
わたしもあなたも★みんな活き活き “こころ”に決めたことに男も女もないんや!
★上記報告書の抜粋、学習会の資料として使用できます!
A3判1枚 フルカラー 50円
【内容】
・今度生まれてくるとしたら…
・性別役割はいる?いらない?
・エンパワメントとは?
・「性」のありよう
・暴力の連鎖
・ジェンダー規範と人権規範 他
F.ジェンダーフリーで綴るNPO発信レポート 「かえこのちょっと言わせて」
(A5判52〜59ページ)各400円
★「勝手に通信」のバックナンバーです。
no4のみ在庫あり。お早めにお申込みを!
【内容】
・ジェンダーってなぁに?
・待つ、許す、思い続ける
・弱さを再考する 他
ブックレットになりました!!
ジェンダーフリーで綴るNPO発信レポート「かえこのちょっと言わせて」
no.1(1〜20) →在庫なし
no.2(21〜40)→在庫なし
no.3(41〜60)→在庫なし
no.4(61〜80)
申し込み 各400円
「かえこのちょっと言わせて」バックナンバー
no.81/no.82/no.83/no.84/no.85/no.86/no.87/no.88/no.89/rinjigou/no.90
/no.91/no.92/no.93/no.94/no.95/no.96/no.97/no.98/no.99/no.100/
no.101/no.102/no.103/no.104/no.105/no.106/no.107/no.108/no.109/no.110
no.111/no.112/no.113/no.114/no.115/no.116/no.117/no.118/no.199/no.200/no.201
no.202/no.203/no.204/no.205/no.206/no.207/no.208
no.209/no.210/no.211/no.212
no213子どもの育ちと関わるということ
no214 2つの協働事業の取り組み
no.215感じる・考える・選ぶ・結果を獲得する
no216「格差社会」をあなたは望みますか?
no.217「女性は産む機械」発言で、思うこと
no.218「死」と向き合うことは、「生」を実感すること
no.219「人権」規範と「道徳」規範
no220行財政改革と市民協働
no.221善良で真面目な市民が幸せになれる社会を
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