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 デートDVを容認する、子どもたちをとりまく「性」情報 (no230)

 SEANでは、2年続きで大阪府ジャンプ活動事業の助成を受けることができ、成果物として
2冊の報告書を発行しました。

 2006年度は、SEANが2002年から取り組んできた「ジェンダーと暴力」の人権教育の
実践内容や、中高生約600名を対象に実施したアンケートでの意識調査をまとめ、
「人として強くやさしくー子どもたちを被害者にも加害者にもしないためにー」
(A4判174頁・2,000円)と題した報告書を発行しました。

 2007年度は、「マンガ・雑誌の『性』情報と子どもたち」(A4判102頁・1800円)を発行し、
その報告書には中学生約400名を対象に実施した「性」に関するアンケート意識調査分析や、
中学生がよく読むマンガ誌やファッション情報誌等の内容調査をまとめ収録しました。
 
 (ちなみに、大阪府ジャンプ活動事業は、助成といっても半額助成であり内部スタッフの
人件費は予算に組み込めないので、取り組みの経費の大半が人件費である調査研究事業では、
結局スタッフはボランタリーにならざるを得ないわけですが、それでも調査した内容を社会に
知らしめる意義を実感しているNPOにとっては、とても有り難い助成でした。
しかし、今回の橋下大阪府知事のPT案ではそういった事業予算は軒並みなしということで、
とても残念だと思っているところです。)

 さて、2007年度報告書は、中学生のアンケート調査とマンガ誌や情報誌の調査分析の
二本柱で構成しています。
アンケート調査の方は、2007年度の高槻市協働活性化モデル事業として取り組んだもので、
企画立案やたたき台作成、実施、分析はSEANが主体で取り組んではいますが、
高槻市教育委員会との協働で取り組みました。今回の協働事業は、アンケートと併せて
公立中学校3校でセクシュアルライツ教育出前授業も実施しており、「性」に関する教育が
及び腰になっている今、全国的に見ても評価に値する取り組みであったと自負しています。

 中学生の「性」に関する意識は、異性愛が中心で「つき合い方」や「恋愛」には興味が
あるけれど、「はずがしい」「いやらしい」「エロイ」といったマイナスのイメージが主流でした。
 それらのイメージを生み出している情報源は、テレビ・マンガ・雑誌などのメディアであり、
今回の報告書では主に中学生がよく読むマンガ誌や雑誌の内容を調査し分析することを
試みました。
 女子がよく読むマンガ誌や情報誌のほとんどが「恋愛」をテーマにしており、
彼氏をゲットするためにいかに自分をよく見せるかといった内容のオンパレードで、
「強く」リードする彼氏像とそれに従順である彼女像がたくさん描かれています。
そして、恋愛における彼氏の「強さ」や「愛情」表現を、彼女への支配や嫉妬という形で
描いているマンガが少なからずあることに目がとまりました。

 男子がよく読むマンガ誌は「恋愛」ではなく、「勝負」「スポーツ」「戦い」などのテーマが主流です。
アンケート結果をみると、男子も女子同様「恋愛」に興味がないわけではなく、
そのニーズにこたえる情報源がアダルトゲームやインターネット情報に流れてしまう危険性を
強く感じました。
 また、少年マンガ誌が「恋愛」をテーマにすることが少ないにもかかわらず、
「女性性」を人格の備わった「人」としてではなく、脈略もなく性的な商品として扱う描写が
多く登場することに強い嫌悪感をもちました。

 育ちの中で少女誌と少年誌の描写を鵜呑みにしてしまうと、恋人間のデートDVの関係を
普通の恋愛関係であると容認してしまう恐れがあるのではないかと心配になります。
 メディアの中のつくられた「性」の神話を読み解くメディアリテラシー教育や
ジェンダー平等教育、セクシュアルライツ教育、デートDV予防教育などの取り組みの
必要性や重要性を、今回の調査分析で強く実感しました。
 
 子どもたちをとりまく「性」に関する情報が膨大かつ過激になってしまった今日、
2冊の報告書の内容はこれからの教育を考える上で貴重な資料となるはずだと期待しています。
 ぜひ、ご一読いただければと思います。
 
  2008.5.17 かえこ


:::::::【SEANのもぎたて情報】:::::::::

★☆★盛りだくさんの情報掲載中!!スケジュールチェックをお忘れなく!!★☆★

1)2008年度SEAN総会
 5月26日(月) 2時〜4時 高槻市総合市民交流センター 4階 研修室

 会員になって、SEANの活動を支えて下さい!!
 【正会員】 入会金2,000円 年会費6000円 【賛助会員】 1口2,000円から何口でも
   郵便口座 00960-4-115488  名称 NPO法人シーン

2)DVD教材「わたしもぼくも☆みんな活き活き〜ひとり一人の違いを活かし合う関係づくり」を使っての
   ファシリテーター養成講座  ***ジェンダー規範から人権規範へ***
  日時:7月26日(土)13時〜16時
  会場:ドーンセンター4階 中会議室
  参加:1,500円
     *DVD教材を使用した講座の実施をお考えの方は別途、上映権付DVDをご購入願います

3)予告:SEAプログラム実践者養成講座開催! 10月25日・26日

★報告書等のご紹介★

1.中学生の「性」に関する意識調査 〜性に関するよりよい学校教育のために〜(A4判8頁)100円
 *2007年度高槻市協働活性化モデル事業

2.報告書「マンガ・雑誌の『性』情報と子どもたち」(4判102頁)1,800円
 *大阪府ジャンプ活動事業
 *上記1.冊子の内容も収録されています

3.小学生向け教材DVD「わたしもボクも☆みんな活き活き」〜ひとり一人の違いを活かし合う関係づくり〜
 小学4年生の子どもたちの授業の実際の様子やアニメーションの映像を通して、
「気もちってなあに?」「気もちにフタをしていたらどうなるの?」「やさしさ」と「なかよし」や、暴力の連鎖など
 について学びます。18分。制作協力:松下産業株式会社
  *個人価格 2,000円 *ライブラリー価格 10,000円(上映権・貸出し許可付き)
  *送料 300円
 
4.現役子育てママ達でつくった「子育て」に関する調査報告書 このままでいいの?今時の子育て支援
 ★「母親役割強化支援」ではなく、人としての「生き方支援」を訴えます!
 A4判58頁 800円
  「子育て」に関する母親122人のアンケート調査結果など

5.2006年度高槻市協働活性化モデル事業実施報告書
 やったらできた!!「協働」実践−子育て支援をジェンダーの視点で−
 ★少子化高齢化に向けて、ますます必要不可欠となる行政とNPOの「協働」の具体例の紹介です!
 A4判 全70頁 800円
  高槻市立男女協働参画センターとSEANが協働で取り組んだ子育ち講座・情報ライブラリー
  ・子育てママのグチグチ電話相談などの取り組みについて

6.『ジェンダーと暴力』の人権教育実践報告書
  人として強く、やさしく 〜子どもたちを被害者にも加害者にもしないために〜
  SEAN G−Freeプロジェクト発行
  ★生徒たちのアンケート調査から、「ジェンダーと暴力」の関係を読み解きます。
   講座録も読みごたえあり!
  A4判174頁 2,000円
  *2006年度大阪府ジャンプ活動事業
  <内容>
  中高生の「ジェンダーと暴力」に関する意識調査分析
  人権教育の必要性と効果を見るための事前・事後アンケート対比分析
  講座録「子どものセクシュアリティと『性』をとりまく社会の現状」

7.啓発パンフレット(6.報告書ダイジェスト版)
 わたしもあなたも★みんな活き活き“こころ”に決めたことに男も女もないんや!
 ★上記報告書の抜粋、学習会の資料として使用できます!
 A3判1枚 フルカラー 50円

F.ジェンダーフリーで綴るNPO発信レポート
  「かえこのちょっと言わせて」 (A5判52頁)各400円
 ★「勝手に通信」のバックナンバーです。 no4のみ在庫あり。

*名前・住所・冊子名(希望冊数)をメールでお知らせ下さい。
 振込用紙と冊子を送付させて頂きます。
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ジェンダーフリーで綴るNPO発信レポート「かえこのちょっと言わせて」
no.1(1〜20) →在庫なし
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「かえこのちょっと言わせて」バックナンバー
no.81/no.82/no.83/no.84/no.85/no.86/no.87/no.88/no.89/rinjigou/no.90
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/no.102/no.103/no.104/no.105/no.106/no.107/no.108/no.109/no.110
no.111/no.112/no.113/no.114/no.115/no.116/no.117/no.118/no.199/no.200/no.201
no.202
/no.203/no.204/no.205/no.206/no.207/no.208
no.209
/no.210/no.211/no.212
no213子どもの育ちと関わるということ
no214 2つの協働事業の取り組み
no.215感じる・考える・選ぶ・結果を獲得する
no216「格差社会」をあなたは望みますか?

no.217「女性は産む機械」発言で、思うこと
no.218「死」と向き合うことは、「生」を実感すること
no.219「人権」規範と「道徳」規範
no220行財政改革と市民協働
no.221善良で真面目な市民が幸せになれる社会を
no222「強さ」を再考しよう
no223「強さ」を再考しよう(2)
no224子どもたちの現実と、大人社会の混乱
no225 2008年☆「人権尊重」と「協働」の実践を!
no226 首長の思想と手腕がものをいう
no.227 どこへいく〜地方自治の財政破綻
no228 過不足のない「たくましさ」と「やさしさ」を
no229財政危機を乗り越える「手立て」って?