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  『協働』を大事に育てていこう!!(no.232)

 大阪府では橋下知事のもとで「大阪維新」プログラム案なるものが公表されました。
そのことを踏まえて、先だって「大阪府行財政改革」に関する基調講演とワークショップで構成される
1日がかりの学習会が幾つかの中間支援組織の協働で開催され、私はその講座に参加してきました。

 一市民としてはそれなりに学ぶ機会も多いはずの私の頭でも、理解できない専門用語も多く、
難解な部分もたくさんありました。しかしながら、「行財政改革」というしろものは、実際には私たちの
日々の暮らしと直結していることであり、子どもたちの未来に関わることであるわけで、なんとか
社会の構成員の一人としてしっかり学び、自分なりの意見が言えるよう、考えを深めたいと参加しました。

 基調講演者のお一人である同志社大学大学院教授の新川達郎さんの講演は、
「これからの行政改革は節約型から脱皮し、選択と集中型をめざすこと、優先順位をつけて政策重視、
成果重視、協働重視、ガバナンス(統治)重視の行政改革がのぞましい」というお話から始まりました。

 「無理やり税金を取ってなんでも行政が提供し、行政の権限が増大していくような
福祉国家型地方自治体から脱皮する。
これからの府政改革は協働が鍵を握る。
協働は住民満足度と制限制約・経済効率を両立させる道である。
ただし、標語としての協働や府民との役割分担論議は、実態として府民負担拡大路線となる。
今回の大阪維新プログラムは、何のための教育改革、何のための子育て支援か、最も有効な手段が
選択されているのか疑問が残る。」

 当日頂いたレジメをもとに、要約するとこのような話でした。 

 まだまだ、一般的には認知度の低い『協働』です。
この言葉が使われ始めてからの歴史は短く、まだ「なぜ、今『協働』か?」
「そもそも『協働』ってなんだ?」ということさえ、共通見解になりきれてはいません。
 ただ、行政の財源も破たんし、格差社会が広がりつつある今、『協働』への期待は高まり
つつあることだけは確信します。

 午後からのワークショップでは、5つのテーマに別れ議論を深めました。
 私は、「【大阪維新29】自己決定と自己責任による行政のかたち
を発信」というテーマに参加しました。
 そこで、私なりに気づいたことは下記のとおりです。

・社会的弱者(女子ども・障害者・高齢者・ホームレスなど)といわれる人たちは、自己決定権を
保障されているのだろうか。
・自己決定を保障するには、選び取るだけの力や条件をまず整備することが必須であるはずだが、
上記「社会的弱者」はそのスタートラインに立たせてもらえていないことが多いのではないか。
・自分で選んでいないのに、責任だけを要求されることは差別である。
・その不平等を回避するために条例や条約・憲法が策定されているのに、担当課職員の努力のみで、
全庁的な見解にまで至っていないことが多く、政策そのものにその理念が組み込まれているとは
言い難いことが多い。
・結果、トップが変われば、本来不平等・差別を是正し理念を遂行するためにつくられている計画・条例などは
絵に描いたもちになってしまう。
・でも、そのトップを選んでいるのが民意であるとしたら、その時点で自己決定は行使されているという
話になってしまう。

 結局、一人一人の生き方・考え方を終結させた時の多数派とならなければ、堂々巡りが繰り返される
だけだということなのでしょうか。
多数派の見解が、少数派の人権を保障するものでなければ、弱肉強食の格差社会は社会を
侵食していくことになるのでしょう。

 「市民参画」「市民協働」とは、「誰もが大切にされ、活かされる社会」に向かうための方法論
なのだと思います。
そうやって課題と目的を共有し、共に知恵と汗を出し合うプロセスにこそ意味があるようにも思います。
 まだ産声を上げたばかりの『協働』です。
私たちの未来のために、みんなで一緒に大事に育てていきませんか?

   2008.8.18 かえこ

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