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「行き過ぎた」ジェンダーフリー教育と「行き過ぎた」性教育
議会やメディアを通し、ジェンダーフリー教育と性教育に「行き過ぎた」という言葉をつけ,
叩き潰しが行われています。「行き過ぎた」という言葉、この言葉がピッタリあてはまるものは
ジェンダーフリーや性教育ではなく、「ジェンダー」そのものです。
「行き過ぎた」ジェンダーがもたらすものは、権力構造と自他への暴力
―2003年度実施した教員研修で、「ジェンダーと暴力には関係があると思いますか?」という
質問に対して、研修前アンケートでは54%(94人中51人)研修後アンケートでは
84%(221人中185人)の教職員が「ある」と答えました。
何故、男性から女性へのDVや性暴力が後をたたないのか? 何故、児童虐待の虐待者の64%が実母なのか? 少年院に収容された2001年総数6,008人の内女子は615人、 男子は5,393人、この性別による人数の差は何から生まれて いるのか?そして、その非行名別構成が男子は@窃盗(33.7%) A傷害(14.9%)、女子のトップは覚せい剤取締法(29.3%)、 その内容の違いは何から生まれているのか? リストラ自殺の多くは中高年の男性たち。引きこもりの多くは 男の子たち。野宿者のほとんどは男性で、その人たちを「人間 の屑」だと言って襲撃するのは多くの場合男の子たち。
それらの性別による偏りは、なにから生まれているのでしょう。 それらの答えが「行き過ぎた」ジェンダーであることが、今回 実施したアンケート調査(中高生約800人対象)からも見えてきます。
「『女』と『男』で期待されることに違いがあると思いますか?」という問いに
プログラム実施前に「ある」と答えた生徒は50%(840人中421人)
自分気づきを主としたG-Freeプログラム実施後、「ある」と答えた生徒は
76%(796人中604人)に増えています。 「男は泣くなっ!女が泣くのは女の武器」(男子中学生) 「将来について男の方が期待されている」(女子高校生)
「女のくせに」「男だから」と否定される中で、いら立ちを覚え、自分自身に嫌けがさし、
自己選択を諦め、自信をなくし…
「今の世の中、女の子は元気になってもう不平等などないし、男の子たちが元気をなくし
不甲斐なくなっていることが問題である」という声も聞こえますが、「日本社会の中に男女間の
不平等はあると思いますか?」という問いに対し、「思う」と答えた生徒は
75%(796人中598人/女子316人・男子271人・性別不明11人)で今も尚、
性別による不平等感を強く感じている」実態が数字となってあらわれました。
元気になったと言われている女子が、男子に比べより強い不平等感を感じている訳は、
がんばっても、がんばっても所詮いく末評価されることは、「家事」「育児」である現実を
感じてのことであり、男子もまた「仕事」「体力」「負けない」といった重圧を感じている子どもは
案外多く、その重圧に打ち勝つために「男」としてのプライドを誇示し人より上に立つことに
固執しようとする姿や、あるがままの自分を「ダメな男」として自信をなくしてしまっている姿が
浮かび上がります。
「行き過ぎた」ジェンダーで力を無くしてしまわないように、「あるがままの自己」に気づき、
受け入れ、自信を取り戻し、自己選択と自己責任のもとエンパワメントしていくことが
ジェンダーフリー教育です。ですから本来、「行き過ぎる」ことなどあり得ないわけです。
権力を維持したいものたちが、言葉を奪い自分達の統制下におこうとするやり方は、
悲しい戦争の歴史の中で繰り返しつかわれてきたやり方です。
そんなことに惑わされず、今この社会で解決していくべき課題が何であるかを的確にとらえ、
「だれものありのまま」を大切にし、違いを共存させていく方法を実践していく力を持ちたいと
強く思います。
「行き過ぎた」ジェンダーが何故暴力に発展していくのかについては、次回以降に
お伝えできればと思います。
また、調査報告書(1部1,500円/送料300円)については4月下旬までには発行予定です。
お申し込みは事務局まで、住所・TEL・メールアドレスを添えてお申込み下さい。 発行でき次第報告書と振込用紙をお送りいたします。
2004.4.2 かえこ
ブックレットになりました!!
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