総会に向けて思うこと
以前から何度となくお伝えしている報告書「誰もがありのままの自分で」が
今週中には出来上がってくる予定です。お申込みご購入の上、ぜひご一読下さい。
さて、報告書の中味は、中高校生約840人を対象にG-Freeプログラム実施前と
実施後のアンケート調査分析結果、教職員を対象とした研修前・後アンケート調査分析結果、
教育委員会への聴き取り調査、公開研修の講義録などです。
それら盛りだくさんの内容を報告書にまとめるだけでも相当な労力で、その上事務所所有のPC1台、
個人所有のPC1台という物理的な悪条件や、ずれ込んでいく日程、調査や編集の経験が少なく、
PC技術が乏しく、個々に超多忙なスタッフの集まり、PCの度重なるアクシデント…。
当初から恐いもの知らず故の、無謀ともいえる計画での編集作業でした。
2ヵ月あまりPCと毎日のように約10〜15時間向き合って、精神的にも追い込まれながら、
それでもなんとか発行まで漕ぎ着けたのは、助成金をいただき責任を感じていたこと、
もうすでに予約をして下さった方や新聞記者の方が待って下さっていたこと、
そして何よりも子どもたちの声をひとつ一つ読み込むうちに子どもたちを取り巻く現状について
報告する義務を感じていたからです。
「日本社会の中に男女間の不平等はあると思いますか?」という質問に対して、
「ある」と答えた生徒は男女合わせて事前アンケートで66%、1時限後アンケートでは75%という
結果でした。「挑戦したいことを女であることで挑戦させてもらえない」
「男の人の方が、女の人より身分が高い」「多くの場合女性が結婚退職をし男性が跡継ぎとなる」
「政治家に女性が少ない」「レディースデー」「女性専用車両」などなど。
それらの不平等感が、事前アンケートの「今度生まれ変わるなら女・男のどっちがいいですか?」
という質問に対して男女を合わせて「女」と答えた生徒が166人(20%)、
「男」と答えた生徒は367人(44%)、「どちらでもいい」302人(36%)という結果の「女」の不人気に
リンクしているのではないかと思います。
男女協同参画基本法が施行され、こういった問題にようやく取り組んでいけるものと期待したものの、
「ジェンダー・フリー」バッシングでせっかくの法律が骨抜きにされつつあります。
今何が問題なのかを考察するために、今回の生徒たちの意識調査は大きな意味があるものと確信し、
形のあるものにしたいとの思いが強くありました。
そして、自分の引き受けた部分をなんとか完成させようとしたスタッフの頑張り、実務面で
サポートしてくれたスタッフ、精神面でサポートしてくれた家族や友人が存在したことが
大きな支えになりました。
市民活動は、この取り組みが社会にとって意味があるとの強い思い入れと、それを実行する上での
人と人とのつながりや支え合いの上で、前進していくことを今回も実感しました。
なんとかこの生徒たちの声を広く伝えることで、バックラッシュに負けない「ゆるやかなネットワーク」を
作っていきたいとも思っています。
権力構造を維持したいものたちは、利権でつながっており結束がかたく、利権でつながっている
訳ではないわたしたちは、価値観を強く持つが故に互いの方法論の違いを気にし過ぎ、 つながれないことがあるような気がします。
今起こっているバックラッシュに対抗するために、本来の目的を確認しつつネットワークを
確かなものにしていきたい。方法論は微妙に違っても、領域的な住み分けの問題があったとしても、
目的を共有しつながれる関係を作っていくことの必要性を今強く感じます。
さて、SEANは結成以来今年で8年目を迎えます。2004年度総会も、たくさんの人と人とが出会い、
交流しつながりあえる場にしたいと思います。せっかくの総会記念イベントですが、正直な所、
他団体のイベント等とバッティングしていることもあり申込みの出足が思わしくありません。 詳細は下記にありますので、ぜひご参加いただけると嬉しいです。
みなさんとお会いしつながりを確認しあえることを、心より期待しています。
2004.5.17 かえこ
ブックレットになりました!!
ジェンダーフリーで綴るNPO発信レポート「かえこのちょっと言わせて」
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