かえこのちょっと言わせて (no.97)

ジェンダーってなぁに?
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次世代育成支援行動計画の策定に向けて 

 実のところ私は、法律や条例などの堅苦しい行政言葉はちょっと苦手です。
ましてや、軍隊を持つことを放棄すると謳っている国が、軍隊を持ち「国際協力」の名の下で
海外派兵までできてしまうなど、拡大解釈すれば法律などは「絵に描いたもち」になってしまう現状に
対する期待感の薄さも手伝って、関心が向きにくくなっています。

 けれども、高槻市では「高槻市男女共同参画条例」と「高槻市次世代育成支援行動計画」に向けて、
各々で審議会が開催されておりSEANのこれまでの取り組みを考えれば、「苦手」などとは
言っておれない現実があります。

 「高槻市男女共同参画条例」(以下、条例)については、2003年3月に「たかつき男女共同参画プラン」が
先に策定されており、高槻市のHPで掲載されている審議会議事録を読んでも、市民公募や登録により
選ばれた市民委員の3名を含む、お世辞ではなく勉強熱心な審議委員の皆さんの努力の下で、
着々と審議が進められています。
 よりよい条例策定を応援する形で、高槻で活動中のNPOがいっしょになって呼びかけを行い、
11月26日(金)の6時30分から高槻市立総合市民交流センター視聴覚室にて「高槻市男女平等推進条例
を考える会・発足の会」を開催いたします。
 当日は男女共同参画課の職員の方が、進捗状況などをお話し下さる予定で、市職員と市民の両方が
歩み寄ることで初めて『協働』が実現することを今更ながら実感しております。

 さて、「次世代育成」の方にも目を向けたいと思いつつもなかなか余裕のない中で、10月30日
おやおやネット主催の「市民フォーラム」にSEANも賛同団体として参加しました。
 私も10分程度の発表の時間をいただけたので、厚生労働省の管轄で2003年7月に制定された
「次世代育成支援対策推進法」(以下、推進法)に事前に目を通すなど、幾つか私なりに考えを
まとめてみました。

 この推進法は、少子化対策として、「次代の社会を担う子どもが健やかに生まれ、
育成される社会の形成」を目的として策定され、都道府県や市町村に行動計画の策定を義務付けており、
高槻市でも目下審議会が開催されています。
 世界的規模から見れば人口は増加しすぎており、少子化が自然の摂理で起こっていることなら対応を
考える必要はないと思うのですが、社会制度上の問題で子どもを産み育てることへの希望が
見出しにくい状況があるのだとしたら、具体的な対応を講ずる必要があります。
 
 推進法には「策定及び変更時には、あらかじめ、住民の意見を反映させるために必要な措置を
講ずるもの」とあり、高槻市では、無作為抽出で0歳児から小学校6年生までの親6,000人を
対象にニーズ調査を実施しています。
 「子ども」は年齢によって、あるいは障害があるなどその子の状況によって抱える問題は異なります。
特に、対象とされなかった思春期の子どもたちや、少数者の立場にある子どもたちの健やかな育ちを
得る為には、少数者の声は意図して収集した上で、さまざまな具体的対応を講じることは
とても重要なことです。
 ですから、子どもの育成を考える上で、0歳児から6年生までの親だけを無作為抽出だけで
行なった調査では、残念ながら事足りるとは思えません。
 また、法律には「父母そのほかの保護者が子育てについての第一義的責任を有するという
基本的認識の下に」という言葉があり、市が実施した調査には父母以外に育てられている子どもに
関しての視野も入っていないのではないかと懸念してしまいます。

 以前、幾つかの次世代育成の審議委員を務めておられる方が、「ニーズ調査が母親と父親を分けずに、
一緒くたに記入するよう実施されていることは大変問題である」と話されたことに、とても共感した
覚えたことがあります。少子化の問題は、男女共同参画の問題でもあります。推進法には、
事業主行動計画が盛り込まれているように、仕事と家庭の両立支援でもあるわけで、この計画の根底に
「ジェンダーの視点」がなければ結局のところ、少子化対策にはなり得ないものと感じています。

 市の取り組みとして、新しく何かを生み出す時には職員の方にも大変な労力が伴います。
しかしながら、多様な意見や考えをくみ上げることは、必要不可欠なことなのではないでしょうか。
 
 どちらの審議会もパブリックコメントが実施されます。
 それらの情報を広く積極的に市民に知らせていただきたいと思うと共に、私たち市民も率直で
建設的な意見を伝える努力をしていきたいものです。

                  2004.11.1 かえこ


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